内見で出会った「時が止まった部屋」。実家の片付けはどうしたらいいのか

中古マンションを探していた時に、ネットで見つけたある物件。築年数の割に外見の雰囲気もよく、管理もしっかりしてそうだったので内見を申し込みました。

しかしそこはなかなか衝撃的な部屋でした。

時が止まった部屋

ネットでは「居住中」となっていましたが、内見時にはすでに退去されていることがわかりました。

しかしドアを開けた瞬間、びっくり。ものがほとんどそのまま残っているのです。

玄関の靴も、キッチンの食器も、ハンガーにかかった衣類も仏様まで・・・まるでさっきまで居住者がいたように。

止まったカレンダーを見ると、数ヶ月前に退去されているようです。退去の事情や住んでいた方についてはもちろんわかりませんが、ご夫婦の古い写真があり、長年老夫婦で住まわれていたのではないかと想像しました。

少し慣れてくると、そこが「さっきまでここに人がいた」空間ではなく「時が止まった」空間な感じがしました。空気が重く、生気が感じられない。霊感はありませんが、念というか気がどんより重くて、付き添ってくれていた身内もだんだん口数が少なくなってくるのでした。

あの部屋はどうしたらよかったのか

内見を終えて身内で話したのは、家主さんは「1人暮らしをされていた老夫婦のどちらかが、施設入所された」「子供はいないか遠方に住んでいて片付けられなかった」のではないかと。あくまでも想像ですが。

いやあ、これ、明日は我が身です。

私は以前、このブログで「『みんなの遺品整理』というサービスが始まりました」という記事を書いたことがあって、まあそうは言っても業者に実家を片付けられるのって抵抗があるかもしれないなとも思っていたのですが、あの部屋を見たとき思いました。私が娘だったらこの部屋を片付けられない、と。

元気だった頃の父。懐かしい母の字。老いた両親の今の生活。ひとつひとつ向き合うのはちょっとつらすぎる。そう広くもないあの部屋でさえ、片付け終わるまで一体どれくらいの時が必要なのだろう・・・

悲しさゆえなかなか自分で区切りをつけられないのであれば、プロの方にお願いしてきちんとあの部屋の終わりを見届けてあげるのも間違いじゃないのではないのでは。

親が暮らした部屋をかわいそうなことにしたくないな・・・そんな余韻が深く残った内見でした。