介護職に就いて半年の私がいうのもなんですが、異業種から転職してきたものとして感じるところを書きたいと思います。
世間でよく言われる「介護職は大変」。
持論を言いますと、
介護職だけが大変なわけじゃない。むしろ働きやすくて喜びを感じられる仕事。
説明していきましょう。
大変と思われるところ
命に関わる
介護職は利用者さんと密に接する存在です。観察力必須。いつもと違う様子はないか、小さなサインに最初に気づく存在かもしれません。
看護師さんのように医療行為は行いませんが、移乗・食事・入浴・・・安全面の配慮は常に伴います。
そういう緊張感が、私が転職していちばん大変・・・というか責任を感じたところでもあります。
給与
特別に安いとは思いませんが、命に関わる仕事であること、排泄介助など身体介助があることを考えると、もう少し上がってもいいかもしれませんね。身体的負担も大きいですし。
介護施設って利益を上げにくい業態のような感じがします。介護報酬という縛りがあるから。人件費上げたくても薄利だと難しいですもんね。
利益を上げる=給与を上げる ためには、自由診療ならぬ自由介護とか、AIの導入で人件費減らすとか、そういう方向なのかなあ・・・
スタッフの数が多ければ、目の回るような忙しさからも解放されるわけで(たまにそういう日もある)、必要な人件費を出せるくらいには利益を上げて欲しいところです。
介護職のいいと思うところ
人の役に立つ
言葉にすると軽くなりますが、やっぱり誰かの役に立っているってとても心が満たされるものです。私も出勤初日に去年1年分よりたくさんの「ありがとう」をもらって、びっくりと同時に幸せな気持ちになりました。
☆ありがとうより嬉しい言葉
もちろんコミュニケーションがとれる相手ばかりではありませんが、それでも小さな喜びは毎日あふれています。
「前回できなかったことができた」
「トレーニングを頑張っている」
「今日は笑顔が多い」
「ためになる話を聞けた」
嬉しいことの積み重ねは介護する側である私を元気にしてくれます。
結局、人の役に立つことで生かされているのは私の方だと思っています。
多様な働き方
介護職は、職種や施設形態によって勤務内容が大きく異なります。
例えば私が今勤めているデイサービスは、日勤のみで勤務時間も夕方までと短め。これが泊まりがある施設だと夜勤があるし、ケアマネージャーや訪問介護になると先方都合によるところも大きい。
同じ職業なのにこんなにいろいろな働き方ができるって、一般企業だとあまりないですよね。事務職で夜勤とか聞かないですし。
介護というひとつの武器だけで、ライフスタイルに合った働き方ができるのは強みです。
大変なのは介護職だからではない
前職では長期休暇の人が多くて、理由は大体メンタルの不調。本当に病んでいる人が多かった。納期とか売上目標とか、プレッシャーも大きかったし。
それに比べて今一緒に働いているスタッフたちは、みんな比較的元気です。職業柄なのか気がつく人が多いし、よくしゃべってる。
結局、大変ってなんでしょう?
売上目標があることでやる気が出る人もいれば、人とのコミュニケーションが楽しくてしょうがない人もいる。
何が大変なのかは、その人次第。どこにいても大変な人はいる。楽しくやっている人もいる。介護職だから特別なわけじゃない。
自分にとっての大変の要素を見極めることが大事で、少なくとも介護職は私にとって「大変」ではなかった。そういう人もいることを頭の片隅にでも置いていただけたらなあと思います。
ありがとうございました。