片麻痺の人の単独入浴介助に挑戦

私が勤務するデイサービスの入浴利用者で「この方の介助は難しいな〜」と感じるAさんという方がいます。

私の介護技術が未熟なこともあり、浴槽への出入りはいつもヘルプを呼んで2人で行っているんですが、思うところがあって、単独介助に挑戦しました。

入浴介助が難しいと感じるポイント

Aさん、女性なんですが、難しいと感じるポイントは、

・片麻痺(拘縮あり)
・自立は手すりがあると可能
・小柄
・ふくよか

といったところでしょうか。

また、うちの浴槽は縁が高いので、小柄なAさんは持ち上げてあげないと腰掛けられないのもネックです。

クリアな方なので、コミュニケーションは問題ありません。

聞くところによると、これまで単独で介助できたスタッフは1人だけだったそうで、私も指導を受けた時は「2人介助で」と教わりました。

それでも、私は単独介助を目指すことにしたのには理由がありました。

なぜ単独介助をやろうと思ったか

体調の波があり、浴槽に入ること自体に負担を感じているAさん。

恐怖心もあるようで、動作中、私の手をぎゅっと強く握られることがあります。

なので、最近はシャワーだけで済ますことも増えてきました。

元々入浴に対しては後ろ向きな気持ちなのに、その上自分のために他の人を呼ばないといけないのでは、入りたくもなくなりますよね・・・

Aさんとはたくさん会話するようにしているんですが、はっきり仰らないまでもなんとなくそんな雰囲気を感じていました。

Aさんに聞いてみたんです。

私「Aさん、単独介助と2人で介助するのとどちらがいいですか?単独介助だとAさんにもちょっと頑張ってもらわないといけないんですけど」

Aさん「単独介助がいい。私、頑張るよ」

私(うるうる・・・涙)

もう1つの理由は、サービスの質を落とさないですむから。

どのスタッフも忙しく働いており、よくないことですがタイミングによっては呼んでから来るまでに少々時間がかかることも。

単独介助できれば、いつも安定したサービスを提供することができるわけです。

もうこれは単独介助をやるしかないと思いました。

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参考にした動画

うちの施設のやり方だと私にはできなかったので、ネットで「片麻痺 入浴介助」などを検索しました。

いちばん参考になったのがこちらのサイトです。

ふれ愛ドゥライフサービス 「片麻痺の方の入浴方法と介助」

結局所々変えましたが、シャワーチェアを使った介助は参考にさせていただきました。

いざ単独介助!

実際はこんな方法で行いました。

  1. ひじ付き椅子を浴槽(サイド)に近づけ、座ってもらう
  2. ひじ掛け(浴槽側)をはね上げ、Aさんの体を支えながら両足を回転させて浴槽の中に入れる
  3. Aさんを後ろから抱えながら、椅子から浴槽の縁へ移す(軽く腰掛けてもらう)
  4. Aさんを抱えたまま、ゆっくり沈ませていく

Aさんの動作をコントロールするために、実際入る前に私がやって見せてAさんにイメージを持っていただくようにしました。

「ここでは足に注意して」

「手はここについて」

そのせいか、初めての動作でしたが、ほぼ私の想定通りの動きをしてくださいました。

あっけないほどスムーズにできましたが、いちばん大事なのはAさんの感覚。

不安な点や痛みはないか、この方法はどうだったか、など細かく聞いてみました。

どうやら問題はなかったようです。

特に恐怖心が減ったようで、これは嬉しいポイントでした。

ちなみに、浴槽から出る時は入る時の逆のイメージですが、なぜか出る時はシャワーチェアを使わなくても良さそうで、目下「改善の余地あり」となっております^^;

思い込みを外して工夫する。ダメならまた変えればいい

今まで私はAさんの介助は「2人で行うもの」と思い込んでいました。

もちろん安全第一なので、それも正解だと思います。

が、「とにかく単独介助するんだ」とその思い込みを外したところから道が開けました

初めてのことを試す時は、内心ドキドキします。

うまくいかなかったらどうしよう。

事故が起こったらどうしよう。

不安はありましたが、Aさんとしっかりコミュニケーションをとり、万一の時のためにスタッフに横についていてもらうことで解決していきました。

今のやり方がベストではないかもしれない。

考えてみた他のやり方もうまくいかないかもしれない。

そんな時はまた試せばいい。

利用者さんにとって何がベストか

そこがぶれずに伝わることが大切なのでは、と感じた1日でした。

ありがとうございました。