認知症の利用者さんをちょっと怒らせてしまった

認知症のAさんの入浴拒否についての記事を書きましたが、

認知症のAさん。不穏の原因は椅子の位置?

まだまだ挑戦は続いておりまして、先日、見事な拒否にあってしまいました^^;

その日の顛末

その日は、トイレに行ってからお風呂に行くというAさん(歩行・トイレは自立されています)。

なんとなく不穏になりそうな空気を感じていたので、ずっと付き添っていました。

そしたら案の定、トイレを出たところで「お風呂には入らない!」と。

きたぞきたぞ〜。

さて、どうしよう。

うちの施設、Aさんが普段座っている席とお風呂が対角線上の位置にあり、トイレはその途中、ややお風呂寄りのところにあります。

自立歩行ができるとはいえ、このまま自席まで戻るのはAさんにとってちょっと距離がある。

よし、休憩と称してお風呂に連れて行ってみよう

入浴しなくてもいいし、「気が変わったらラッキー」くらいの気持ちで。

「Aさん、お風呂入らなくていいから休憩して帰リましょうね」

そう伝えて、Aさんを脱衣所まで連れて行きました。

結果的には、失敗でした・・・。

お風呂に来たことはわかっているAさん。

表情はどんどん険しくなっていき、快調だった椅子に座っても、水分補給をしても変化の兆しは見られません。

「お風呂には入らないって言ってるでしょ!」

そうですね、すみませんでした、席に戻りましょうね、と声をかけて、来た道を戻って行ったのでした。

不穏になったAさんの言動に対し、もちろんですが私が腹を立てたり傷ついたりすることはありません。

いつもは少しでも状況が和らぐように、安心できる材料を探します。

でも今回の原因は明らかに私。

申し訳なさでいっぱいでした。

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怒ったAさん

それからのAさん。

すれ違うたびに笑顔で握手していたのが、おかしい・・・目を合わせない!

今までも話したくない時に目線を外されることはありましたが、今回は私を避けている様子。

他の職員には大丈夫なのに、私には無表情なんです。

認知症が進んでいるAさんですが、「嫌なことをされた」という記憶がどこかに残ってしまったのか。

信頼関係を築こうとコツコツ築いてきたものが崩れたかも、内心ドキドキしていました。

幸いにもそれから2日後、いつものAさんが戻ってきました。

きっかけはわかりません。

忘れてしまったのか、許してくれたのか。

以前のように目を合わせて会話してくれるようになり心底ホッとしました。

雨降って地固まる?

Aさんには非常に申し訳ないのですが、私は今回の件で嬉しかったことがありました。

それは、私がAさんの記憶に多少なりとも残っている存在だとわかったことです。

仲直り?してからのAさんは、今まで以上に優しくなったような。

冷たくなった私の手を「どうしたの?冷たいねぇ」と両手で包んで温めてくれました。

心までじんわり温かくなるようでした。

 

Aさんへの試行錯誤はまだまだ続くでしょう。

でも、Aさんの記憶の中に私はいる。

今の信頼を裏切りたくないなあと思う今日この頃です。