介護福祉士の合格者数が4割減。受験データを昨年と比較してみました

今年1月に行われた第29回介護福祉士国家試験。合格発表を受けて、こんなニュースを目にしました。

介護福祉士の合格者が約4割減 受験要件追加が影響か

介護の現場で深刻な人手不足が続く中、昨年度(平成28年度)に介護福祉士の国家試験に合格した人は、前の年より4割近く減少しておよそ5万5000人となりました。厚生労働省は受験に必要な要件を加えたことで、受験者が大幅に減ったと分析しています。
厚生労働省によりますと、介護の現場で中核的な役割を担う介護福祉士の昨年度の国家試験に合格した人は、前の年より3万3000人余り少ない5万5031人で、率にして37.7%減少しました。
また、受験した人は、全国で合わせて7万6323人と、前の年の半分に減ったということです。

2025年問題なんていわれてているのに4割減?介護職はどうなっていくの?

気になったので、受験データを調べて見ました。
(以下、社会福祉振興・試験センターホームページより抜粋)

受験者数

前回 今年
受験者数 152,573 76,323
合格者数 88,300 55,031
合格率 57.9% 72.1%

確かに減っていますね。受験者数で半減とはなかなか驚きの数字です。

ただ、合格率が大きく上昇しています。

実務経験に加え、実務者研修の受講必須など受験資格のハードルが上がったことで、本気で資格取得を目指す人が増えたのではないでしょうか。

受験資格別

前回 今年
社会福祉施設の介護職員等 64.3% 63.6%
訪問介護員 18.0% 17.6%
介護老人保健施設の介護職員 6.6% 7.0%
医療機関の看護補助者 7.5% 6.4%
福祉系高等学校 3.5% 5.2%
その他 0.1% 0.1%

上2つの介護職員が若干減っていますね。

実務者研修の受講が必須になった方たちと推測しますが、それがネックになったのでしょうか。

また上から4番目の看護補助者も減っています。こういう方にはハードルが上がったのかもしれません。

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年齢別

前回 今年
〜20 3.0% 5.0%
21〜30 22.7% 24.0%
31〜40 24.2% 22.5%
41〜50 30.4% 29.6%
51〜60 16.6% 16.2%
61〜 3.1% 2.8%

おや、こちらは若い世代の増加が見られますね。朗報ではないでしょうか。

私が初任者研修の資格スクールに行った時は、40〜50代の方が多かったですが、確かに若い方は介護福祉士などの上級資格取得のビジョンがしっかりしていたように思います。

ちなみに社会福祉士は

前回 今年
受験者数 44,764 45,849
合格者数 11,735 11,828
合格率 26.2% 25.8%

介護福祉士と比較されることも多い社会福祉士ですが、こちらはほとんど変化がありませんでした。

やはり福祉業界への希望者数が減ったというより、介護福祉士取得へのルート変更が今回の減少に影響してそうですね。

所感

私が取得した初任者研修。以前のホームヘルパー2級・3級にあたると言われていますが、当時はもっと簡単に資格がとれていたと先生がおっしゃっていました。

数日通えばよかったのだとか。初任者研修は、座学も実習もあり、期間はスクールにより様々ですが最低でも1ヶ月程度はかかるのではないでしょうか(私は約2ヶ月かかりました)。

それでも現場とは全然違ったりしますので十分とは言えないところでもあります。

個人的には、資格取得のハードルが上がることで、きちんと勉強する機会を得られるし、介護職に就きたい人がとるという道筋ができると思うので、長期的な視野で期待していいのかなと思っています。

取得が容易な資格だといろんな人が施設の求人に応募してくるようで、ミスマッチも多いのだと施設の面接の時に管理者の方が言われていましたからね。そういうミスマッチが離職率を高めるのは残念なことです。

ただ、実務者研修を受講するのは一般的に10万円超の費用がかかるようなので、そこはもう少し安くならないかなあと思います。研修内容が濃密なのはわかるんですけどね。。。

私もゆくゆくは上級資格をとりたいと思っています。2025年まであと8年。介護職に携わる人が増えているといいですね。